眼科のご案内

当科では、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜血管閉塞症等網膜硝子体疾患、視神経疾患、眼外傷など、広い範囲の眼科疾患に対する治療を行っております。

眼科常勤医師2名、視能訓練士2名、眼科非常勤医師2名体制で診療しており、横浜市立大学附属病院眼科学教室より医師を招聘することで、専門性の高い治療も行っております。

• 平日午前は外来診療、午後は手術や予約検査を行っております。
• 新規患者様の来院、医療機関からのご紹介は8：30－11：00が受付時間です。
• 時間外であっても急性緑内障発作などの緊急疾患、急患の方は可能な限り対応致しますので、その際はまず病院にご連絡ください。

各種手術について

手術日：毎週月曜午後、第2,4週火曜午後
原則局所麻酔で対応しております。

• 白内障手術
  外来手術、入院手術（2泊3日）で行っております。
  単焦点レンズ、乱視矯正レンズ、多焦点レンズに対応しております。
  患者様の眼の状態、生活スタイルに応じてレンズの相談をさせて頂きます。
• 緑内障手術
  入院手術（2泊３日）
  低侵襲緑内障手術による線維柱帯切開術、隅角癒着解離術を行っております。合併症が少なく短期入院で施行することが出来ます。
  白内障手術と同時に行うことが可能です。
• 網膜硝子体手術
  入院手術（1－2週間程度）
  網膜前膜、黄斑円孔、硝子体出血、眼内レンズ偏位などに対応しております。
  白内障手術と同時に行うことが可能です。
• その他の外来手術
  霰粒腫、翼状片などの前眼部疾患
  抗VEGF薬硝子体注射
  （加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫、近視性脈絡膜新生血管）
  レーザー手術
  （網膜光凝固術、後発白内障手術、レーザー虹彩切開術、選択的レーザー線維柱帯形成術）

※当院で対応できない特殊疾患、網膜剥離、眼球破裂などの緊急疾患は近隣大学病院と連携をとって対応いたします。

患者さま・紹介される先生へのお願い

瞳孔を開く目薬を使いますので、車の運転は出来なくなります。ご来院の際には、ご自分で乗り物の運転をしてこないようにしてください。

主な検査・治療の成績

主な検査・治療名	2022	2021	2020
白内障手術	248件	239件	208件
網膜硝子体手術	10件	21件	2件
緑内障関連手術の合計	22件	13件	0件

白内障と診断されたら 　－多焦点眼内レンズのメリットと適応－

白内障の治療では、白内障の手術が広く行われています。濁った水晶体を取り出し、眼内レンズに置き換える手術です。

眼内レンズの種類と多焦点眼内レンズ

近年、眼内レンズは急速に進歩し、新しい機能を持つレンズが登場しています。そのひとつが「多焦点眼内レンズ」です。

一般的なレンズは、ひとつの距離にピントが合う「単焦点」です。例えば、遠くにピントを合わせた場合、近くを見るにはメガネが必要です。一方、多焦点眼内レンズでは、遠くと近くなど複数の距離にピントが合います。
このためメガネにあまり頼ることなく、遠くと近くを見ることができます。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの見え方

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの見え方の違いを説明します。
例えば買い物のシーンで・・・

ライフスタイルに合わせた眼内レンズの選択

多焦点眼内レンズには、様々な種類があり、ライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。
日常生活では、車の運転、買い物や家事、パソコンを使う、テレビを見る、趣味の読書やスポーツなど、様々なシーンを見る機会があります。

また、遠くや近くに加え、中間距離を見る機会も多く、広範囲で自然に見えることが、生活の幅を広げることもあります。

多焦点眼内レンズは、見たい距離や範囲に合わせて様々なタイプがあります。従来の多焦点眼内レンズは、遠方に加え、30ｃｍ、40ｃｍ、50ｃｍなどの近方を重視していました。

最近では、中間距離が見やすい「焦点深度拡張型」や「連続焦点型」の多焦点眼内レンズも登場しています。

中間距離が見やすい多焦点眼内レンズでは、遠方から近方まで自然な見え方が得られます。
どの距離を見ることが多いか、生活の中で優先することは何か、医師を相談しましょう。

診療スタッフ

職名	氏名	特に専門としている領域	認定医等
医長	河野　慈	ぶどう膜炎 白内障	日本眼科学会専門医 難病指定医 横浜市身体障害者福祉法第15条指定医 視覚障害者補装具適合判定医
医師	阿部　響子	眼科一般
医師	長澤　諒	眼科一般