診療・各部門
はじめに
膝や股関節の痛みでお悩みの方へ
歩くと痛い、階段がつらい、長く歩けない。
そんな症状を「年齢のせいだから仕方ない」と我慢していませんか?
しかし、痛みを我慢した生活が続くと、外出の機会が減り、
生活の質は徐々に低下してしまいます。
当院では、膝・股関節の専門診療として、
患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせた治療をご提案しています。
お薬やリハビリなどの保存療法から、人工関節手術まで、
無理に手術をすすめることはなく、最適な治療を一緒に考えていきます。
「手術が怖い」「手術が必要かどうかも含めて相談したい」という方も、
安心して受診していただければと思います。
今の痛みや不安を、まずは一度ご相談ください。
また、必要に応じて地域の医療機関とも連携しながら、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
まずはお気軽にご相談ください。
人工関節センター
整形外科 宮本 崚平

当院が選ばれる理由
当院では、患者様に安心して人工関節治療を受けていただけるよう、体制を整えています。
- 専門医による人工関節治療
膝、股関節の専門診療として、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案します。 - ナビゲーションシステムを用いた手術
より正確で安全性の高い手術を目指し、ナビゲーションシステムを導入しています。 - 手術までの待機期間が短い
症状が強い方、早く手術したい方にも、できるだけ早期に手術を受けていただける体制を整えています。 - 専門的なリハビリテーション
人工関節に精通したスタッフによるリハビリテーションを行っています。 - 入院から退院までの一貫したサポート
急性期病院には珍しい回復期病棟も備えており、退院までしっかりとサポートします。
また、退院後は地域の医療機関と連携しながらリハビリを継続することが可能です。
対象疾患
- 変形性膝関節症
- 大腿骨内側顆骨壊死
- 関節リウマチ
- 変形性股関節症
- 大腿骨頭壊死
- 外傷性関節症
変形性膝関節症
加齢性変化の一種で男性よりも女性に多く見られ、推定患者数は2530万人とも言われています。膝関節の軟骨が変性・摩耗し、次第にO脚やX脚変形を来し、それに伴いさまざまな症状が生じます。初期の症状としては、椅子や畳から立ち上がる時・階段の昇降時の膝関節の痛み、関節の腫れなどが挙げられます。症状の進行に伴い、膝の曲げ伸ばしできる角度が悪くなり、正座ができなくなります。歩行の度に、膝にぐらぐらと不安定性が生じ、平地の歩行でも痛みが強くなり日常生活に支障を来します。


ひざの痛みと治療方法(オリンパス テルモ バイオマテリアル株式会社作成)パンフレットから抜粋
変形性股関節症
股関節の軟骨が変性・摩耗し、次第に股関節の痛み、機能障害を来します。臼蓋形成不全など小児期の発育障害の後遺症として発症することが多いと言われていますが、近年は超高齢社会に伴い、明らかな股関節疾患の既往がなくても、年齢とともに股関節の軟骨が摩耗し発症する患者さんも増えています。症状が進行すると、股関節の痛みの強さや頻度が増し歩行障害を来し、立ち仕事や靴下などの着替えが困難になり、乗り物や階段の乗り降りにも手すりが必要になります。
関節リウマチ
自己免疫疾患で、関節内の滑膜が炎症を起こすことにより、関節に痛みや腫れが生じ、関節の変形をきたす疾患です。典型的には手足の関節におこることが多いですが、膝関節や股関節に発症することも比較的多くあります。投薬や注射などによる保存加療を行いますが、痛みが強く、日常生活に支障がある場合は人工関節置換術を行います。
治療法
保存加療
筋力訓練、減量などのリハビリテーション、装具療法、薬物療法があります。保存加療で効果が得られない場合に手術加療を行います。

ひざの痛みと治療方法(オリンパス テルモ バイオマテリアル株式会社作成)パンフレットから抜粋
手術加療
ナビゲーションシステムを用いた人工関節手術
当院ではナビゲーションシステムを用いた人工関節手術を行っています。
ナビゲーションシステムとは、より正確で安全性の高い手術を行うためのサポートシステムです。
このシステムにより、骨の位置関係や角度を正確に把握しながら手術を行うことができ、
インプラントの設置精度の向上が期待されます。
その結果、
- 関節の安定性の向上
- 長期的な耐久性の向上
- 痛みの軽減、患者様満足度の向上
に繋がることが期待されます。
患者様一人ひとりの骨格に合わせた、より精度の高い手術を目指しています。
出典:https://vimeo.com/642453701?autoplay=1&muted=1&stream_id=Y2xpcHN8MTMyMzA0NTQyfGlkOmRlc2N8W10%3D
単顆型人工膝関節置換術
関節の変形が、関節の内側や外側に限局しており、靭帯の損傷も認めない場合に行います。関節半分だけの置換ですので、人工膝関節全置換術に比べて身体への侵襲は軽度です。

人工膝関節全置換術
変形した膝関節の表面を金属や高分子ポリエチレンでできた人工関節に置き換える手術です。関節の変形が強い場合に選択します。痛みを取ることが主な目的です。O脚またはX脚に変形した下肢をまっすぐにすることで、歩きやすく、また術後膝にかかる負担を軽減します。両膝の変形が同程度に進行することが多く、両側同日手術も積極的に行っています。


◎特に膝関節手術に関しては以下のことに取り組んでいます。
- 患者様1人1人の全身状態、関節の状態、生活背景を正確に把握し、最適な手術法を提案します。関節温存手術である膝周囲骨切り術や人工関節手術のなかでは侵襲の少ない単顆型人工膝関節置換術も適応があれば積極的に行っています。
- 麻酔法・手術法の工夫、止血薬の使用により、以前に比べ周術期の出血量は減少しています。自己血貯血は基本的には行っておらず、輸血を行うこともほとんどありません。
- 術後の手術による痛みは患者様にとっては非常に辛いものです。術後疼痛を緩和するため、周術期の疼痛管理にも力を入れ積極的に取り組んでいます。

人工股関節置換術
摩耗し変形した股関節の寛骨臼や大腿骨頭を切除し、コバルトクロム合金、チタン、高分子ポリエチレンで構成される人工股関節に置き換える手術です。術後は股関節痛の改善の他、脚長差や関節可動域が改善します。股関節周囲の筋肉や軟部組織への手術侵襲を最小限に抑えるよう工夫を行い、早期のリハビリテーション、社会復帰を目指せるように心がけています。


術後のリハビリテーション、入院期間について
手術翌日から、理学療法士の指導の下、筋力訓練、関節可動域訓練など歩行に向けたリハビリテーションを行います。立位訓練から平行棒、歩行器、杖を使用した歩行訓練を行い、階段の昇降など患者さんの退院後の日常生活様式に即した訓練も行います。人工膝関節置換術、人工股関節置換術後の入院期間は平均3週間程度ですが、リハビリテーションが順調にすすみ、早期退院を希望される場合は2週間程度で退院することも可能です。
同居家族が仕事で多忙である、高齢夫婦での暮らしや1人暮らしであるため退院後に家族のサポートが受けられない、坂や階段の多い住環境であるなど、退院後の生活に不安を感じ手術を躊躇されている方も多くいらっしゃいます。当院は地域包括ケア病棟を併設しております。短期間の入院に不安のある患者様は、患者様のペースにあわせて、退院後の生活に自信が持てるまで、少しゆっくり入院してリハビリテーションを行っていただくことも可能です。
人工関節専門外来
毎週月曜日の午後(13:30~15:00)に人工関節専門外来を行っています。

