診療・各部門
診療内容および特色
肝臓病はわが国の国民病と言われています。毎年約2万5千人が肝がんで亡くなっておられ、肝がんのリスクを有する肝炎ウイルス感染者は250万人以上と推定され、社会問題化しています。国は2008年1月に薬害肝炎救済法を成立させたことを契機に総合的な肝炎対策をスタートさせ、さらに肝疾患診療連携拠点病院を各都道府県に認定し、全国の肝疾患治療のレベルの向上をめざしています。
当院では、内科・外科に肝臓学会専門医を擁しておりますので、医局間の連携を強化すればこれらのニーズに対応可能です。これを具現化するために、肝疾患に関する最高水準の医療を提供することをめざした肝疾患センターを開設いたしました。
- 部門内体制
肝疾患治療において、地域の「かかりつけ医」と連携しながら、切れ目のない治療体制を確立していきます。
また、当センターの運営は、主に肝・胆・膵内科、肝・胆・膵外科に所属する肝臓専門医が合同で行います。これにより、肝疾患の診断と治療に関し各科の垣根を取り払った集学的で質の高い医療の提供が可能となります。センターの活動を通じて、現在社会問題化しているウイルス性、非ウイルス性肝炎、肝硬変、肝癌の撲滅をめざしたいと考えています。
- 部門の役割
- 肝疾患に係る一般的な医療支援と高度の医療 (診断、治療) の提供
- 地域の「かかりつけ医」と肝疾患を介して密な連携体制を行う
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医療従事者や地域住民を対象とした研修会や講演会の開催や肝疾患に関する情報支援