肥満症治療薬のウゴービ®の処方について

2024年2月22日より肥満症治療薬のGLP-1製剤であるウゴービ®が処方可能となります。当院はウゴービ®を処方可能な施設です。
最適使用推進ガイドラインを遵守して保険適用で肥満症治療に用います。
お問い合わせが多いため、肥満症治療にあたって留意事項を記載いたします。

  • ウゴービ®は週に1回ご自身で腹部に注射いただく注射製剤です。
  • 肥満症の治療の基本は食事・運動療法であることから、処方前に当院において6ヶ月以上管理栄養士による栄養指導を受けていること(そのため当院初診時からウゴービ®を処方することはできません)
  • ウゴービ®は新薬にあたるため、当初1年間は2週間毎の処方となります。そのため2週間毎の通院が可能な方にしか当面は処方できません。
  • 最大投与期間は68週までです(今後変更の可能性もあります)。

● 詳細な要件
高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされており、かつ下記の基準を満たす必要があります。

  • BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害※を有する
  • BMIが35 kg/m2以上

肥満症に関する健康障害とは

  1. 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患
  11. 肥満関連腎臓病