JCHO横浜保土ケ谷中央病院における院内感染対策の取り組み事項
当院では、感染対策について基本的な指針を定めています。
2025年4月
1.院内感染対策に関する基本的考え方
当院では、JCHO(地域医療機能推進機構)の基本理念に基づき、医療関連感染を未然に防ぐことを第一として取り組み、感染症患者発生の際には拡大防止のため、原因の速やかな特定と化学的根拠に基づく対策の実施により制御、終息を図るため感染管理指針及び院内感染対策マニュアルにのっとった医療を、患者・利用者に提供できるよう取り組みます。
2.感染管理体制に関する基本的事項
当院は、感染対策向上加算1を算定しており、医療関連感染対策を実施する感染対策室を設置し感染管理に係る適切な研修を修了した看護師を感染管理者とし配置し、院内感染対策委員長、看護師、薬剤師、臨床検査技師と共に感染制御チームを組織し、医療関連感染対策相談、発生動向監視、対策実施の適正化及び介入、職員の健康管理、感染に係る教育を行います。
院内感染対策委員会は、病院全体の感染対策に関わる方針を決定する委員会で、院内感染対策に関する最終決定を行います。毎月1回開催し重大な問題、検討が必要な事項が発生した場合は、適宜開催します。
院内感染対策チーム(ICT)は、院内感染対策の実務を担当し、院内感染に関する監視を行い、週1回巡回等により情報を収集し、アウトブレイクの予防・特定・制圧のために活動しています。
抗菌薬適正使用支援チーム(AST)は、感染症治療の早期モニタリングとフィードバック、微生物検査・臨床検査の利用の適正化、抗菌薬適正使用の推進を行います。ICT/AST活動は、週1回医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師で行っています。
感染リンク部会は、院内感染サーベイランスの実施に伴う調査票の提出や、委員会等での決定事項を周知徹底させるとともに、現場での指導・教育にあたります。毎月1回開催され、各部署から選出された担当者で活動します。
3.院内感染対策のための職員に対する研修に関する基本方針
全職員を対象に、院内感染対策の基本的考え方および具体的方策について、知識・技術の向上を図る目的とし、年2回研修を開催します。
4.感染症の発生状況の報告に関する基本方針
法令に定められた感染症の届出および院内の菌分離状況のサーベイランスを行い、感染症発生の早期発見に努めます。感染症発生時には、保健所、JCHO本部及び所管の地区事務所へ必要な報告を可及的速やかに行います。
5.院内感染発生時の対応に関する基本方針
院内が発生した場合は、医師または看護師が感染対策室へ速やかに報告、また、緊急を要する感染症の発生時は、ただちに感染対策委員長に報告を行い、臨時感染対策委員会を開催し対策を講ずるとともに、対応方針および再発防止策を検討します。
6.当該指針の閲覧に関する基本方針
病院感染管理指針は、病院内に掲示またはホームページに掲載し情報提供を行います。
7.その他の院内感染対策の推進のために必要な基本方針
院内感染対策推進のため、科学的根拠に基づいた『院内感染対策マニュアル』を作成し、1年に1度定期的に見直し、必要に応じて改訂を行い職員へ周知しています。
病院長