パンフレット

概要

スタッフ紹介

当薬剤部には、計7名の薬剤師が勤務しております。
薬剤部長:1名 主任:1名 薬剤師:5名

  • 認定薬剤師等
NST専門療法士 1名
日本糖尿病療養指導士 1名
心不全療養指導士 1名
循環器病予防療養指導士 1名
認定実務実習指導薬剤師 1名
日本栄養治療学会 臨床実地修練修了 2名
公認スポーツファーマシスト 1名
博士(薬学) 1名

今後は薬剤師の増員を通じて、チーム体制を強化し、より広範囲な業務に対応できる部門へと成長させてまいります。

業務実績

2024年度
入院処方箋35121件
外来処方箋3732枚
入院注射箋50203件
外来注射箋7069枚
TDM300件
疑義照会2445枚
IVH941件

化学療法

2024年2023年(6月~)
入院処方箋70件24件
外来処方箋340件145件

科別件数

2024年2023年
外科(入院)51件21件
外科(外来)167件137件
肺がん(入院)0件2件
肺がん(外来)0件3件
消化器癌(入院)19件1件
消化器癌(外来)173件5件
泌尿器(入院/外来)0件0件

薬剤部の主な業務内容

患者様に安心して安全な薬物療法を受けていただくため、多岐にわたる業務を行っています。

調剤業務・製剤業務:   医師の処方箋に基づき、内服薬や外用薬の調剤は薬剤師の重要な業務の一つです。処方内容に疑問点がないか、患者さんのアレルギー歴や薬物間相互作用がないかなどの処方監査をした上で調剤します。一部、一包化や散剤においては薬の取り違えを防ぐためバーコードによる照合を取り入れています。患者さんのニーズに合わせて、一包化や粉砕などの工夫も行います。また、院内製剤も調整しています。

注射薬調剤・管理業務: 注射業務では、注射薬を患者さんの処方に基づき正確かつ安全に調製・供給しています。高カロリー輸液や入院化学療法や外来で化学療法を受ける患者さんの抗がん剤など、特に無菌的な操作が必要な薬剤については、安全キャビネット内で細心の注意を払って調製しています。

病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務:入院されている患者さんの薬物療法貢献を重視し、可能な範囲でベッドサイドへ伺い、服用・使用されるお薬の効果、副作用、正しい飲み方や使い方についてご説明します。患者さんが入院前に使用されていたお薬(持参薬)の確認や、過去のアレルギー・副作用歴をお伺いするとともに、検査値やお薬の効果、副作用の発現状況などを継続的に確認し、医師や看護師と連携して最適な薬物療法となるよう努めています。今後、薬剤師の増員により、より多くの患者さんへ手厚い薬剤管理指導を提供できるよう、体制を整備し、病棟における活動範囲の拡大を目指してまいります。

医薬品情報管理業務(DI業務): 医薬品に関する最新情報(新しい薬の情報、副作用情報、相互作用など)を収集・評価し、提供する業務です。医師、看護師、その他医療スタッフからの問い合わせに対応するほか、毎月DI情報として更新し、医療従事者全体の医薬品に関する知識向上を目指しています。

医薬品管理業務:病院内で使用される全ての医薬品の品質を管理し、必要な時に必要な量が供給できるよう、適切な購入、保管、在庫管理を行っています。特に二次救急病院として、緊急性の高い医薬品や特定疾患治療薬などの管理には細心の注意を払い、安定供給に努めています。

チーム医療への参画:薬剤師は、医師、看護師、栄養士、理学療法士など、様々な職種のスタッフと共に医療チームの一員として患者さんの治療に関わっています。下記のチーム医療などへ参加し、専門的な知識が求められる現場において、薬剤師として適正な医療が提供されるよう努めています。

  • 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
    医師・看護師・細菌検査技師・薬剤師で週1回
    抗菌薬適正使用のための介入(広域抗菌薬や血培陽性、CDI、抗生剤長期使用者の把握)を行っています。
    また地域連携、アウトブレイク時の対応についても協議します。
  • 感染制御チーム(ICT)
    医師・看護師・細菌検査技師・薬剤師など多職種で週1回
    ICTラウンドでは感染発症状況の早期把握、院内感染対策として消毒薬の使用方法や環境整備、廃棄物の取り扱いについて助言や指導を行います。
  • 栄養サポートチーム(NST)
    医師・看護師・栄養士・薬剤師などの多職種で週1回
    患者さんごとの病態や栄養状態に応じて輸液内容の変更や薬剤の追加・変更などを提案しています。
  • 摂食・嚥下サポートチーム(SST)
    医師・看護師・栄養士・言語聴覚士・薬剤師など多職種で週1回
    嚥下機能に影響を与える薬剤の評価や適切な剤形の選択、服薬方法についての提案などを行っています。
  • 褥瘡対策チーム(PUT)
    医師・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士などの多職種で週1回
    定期的に患者のベッドサイドを訪問し、褥瘡の状態を評価します。軟膏や抗菌薬の使用状況を皮膚科医と共有し、治療方針やケアについて多職種で検討しています
  • 骨折リエゾンサービス(FLS)
    医師・看護師・栄養士・理学療法士・薬剤師など多職種で年2~3回
    対象患者に骨粗鬆症治療の開始を促し、二次骨折を起こさないよう継続的に治療が行えるよう多方面からサポートしています。

TDM(治療薬物モニタリング):抗MRSA薬など、一部の薬剤では患者さんの体内の薬の濃度(血中濃度)を測定し、その結果に基づいて最適な投与量を決定することが推奨されています。私たちは医師と連携し、TDM結果を評価して個々の患者さんに最適な投与設計を提案し、より安全で効果的な薬物療法を支援しています。

持参薬管理: 入院される患者様が、他の医療機関で処方されたお薬や、薬局で購入された市販薬、健康食品などを使用している場合、それらを全て確認させていただいております。入院中の治療薬との飲み合わせや重複、中止・継続の必要性などを評価し、多職種と共有しより安全な入院生活となるようサポートします。

医薬品の適正使用への取り組み:抗菌薬の適正使用を推進するため、使用状況のモニタリングや医師への情報提供、副作用情報の収集・評価・フィードバックを行うことで、医薬品が最も効果的かつ安全に使用されるよう努めています。

教育・研修活動

  • 学生実務実習受け入れ
    薬学部の学生を実務実習生として積極的に受け入れており、将来の薬剤師育成に貢献しています。
    受け入れ実績 2023年度:2名  2024年度:1名
  • 院内勉強会
    定期的に院内での勉強会を開催し、医薬品に関する知識や新しい治療法についてスタッフ間で共有し、スキルアップを図っています。
  • 認定取得を推奨
    当院では薬剤師一人ひとり専門性向上とキャリアアップを積極的に支援しています。その一環として、各種認定薬剤師資格の取得を推奨しています。

倫理・安全管理

当薬剤部では、患者さんに安全に医薬品を使用していただくことを最優先に考え、様々な安全管理対策を講じています。調剤過誤防止のための複数チェック体制や監査システムの導入、医薬品の適切な保管管理、使用期限の確認などを徹底しています。また、薬剤師は常に最新の医薬品情報を学び、専門知識の維持・向上に努めています。患者さんのプライバシーおよび個人情報保護に関しても、病院全体の個人情報保護方針に基づき、厳重に管理しております。(個人情報保護方針について)