パンフレット

令和6年度 横浜保土ケ谷中央病院 病院情報の公表

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3 27 119 133 172 424 512 950 1264 513

定義

・令和6年6月1日から令和7年5月31日までに退院された患者様が対象となります。

・年齢については、退院日時点の年齢としています

・歯科口腔外科治療のために入院された患者様は対象となりません。

・健康保険を使用した患者様のみが対象となります(労災・自賠責・自費等で入院した患者様は含まれません)。

解説

・横浜西部地区の中核病院として幅広い年齢層の患者様を診療しております。

・退院患者様のうち70歳以上が全体の約6.5割を占め地域社会の高齢化を反映しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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◆外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 48 7.563 5.980 0% 62.729
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 37 3.432 4.550 0% 75.324
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 13 12.154 8.950 0% 81.385
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 12 8.833 0% 65.750
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 11 8.091 8.020 0% 44.727

鼠経ヘルニアは、2泊3日のクリニカルパスを適用しています。腹腔鏡手術の割合は88.5%です。
胆嚢摘出術は96.9%が腹腔鏡手術下です。


◆整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 124 38.524 21.774% 85.226
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 38 23.684 19.340 7.895% 85.500
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 31 3.903 0% 69.935
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 28 34.964 21.960 0% 72.643
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2:なし 24 31.750 19.940 8.333% 72.000

大腿骨近位部骨折をはじめ、四肢の骨折・外傷の患者様が多い傾向です。当院は、地域包括ケア病棟を併設しています。退院後の生活に自信がもてるまで、ご希望のある方はゆっくり入院し、リハビリテーションを行っていただいております。このため平均在院日数が全国平均より長くなっています。
脊椎術後や下肢人工関節術後患者様についても同様ですが、早期術後創感染が発生していないことを確認したうえで退院していただいているため、少し長めの平均在院期間となっています。


◆眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度:片眼 206 3.000 2.540 0% 78.631
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 重症度:片眼 29 3.000 4.820 0% 74.655
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度:片眼 8 6.375 4.880 0% 68.750
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2:なし 重症度:片眼 3 6.000 6.100 0% 64.000
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし 1 2.000 2.460 0% 79.000

白内障手術中心で行っております。多焦点眼内レンズに対応しています。


◆耳鼻咽喉科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1:あり 71 2.000 2.030 0% 49.465
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 7 5.286 4.730 0% 71.714
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1:なし 2 2.000 3.030 0% 45.500
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 2 8.000 8.710 0% 56.500
030428xxxxx0xx 突発性難聴   手術・処置等2:なし 2 8.500 0% 41.000

令和6年度は、体制変更のため、外来診療が主体となっております。PSG検査(睡眠時無呼吸の検査)のご紹介先は、現在、糖尿病内科となります。CPAP導入管理は引き続き行っております。


◆皮膚科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症   手術・処置等1:なし 17 14.235 12.880 0% 76.294
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 12 7.500 9.290 0% 76.500
070071xx99xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術なし 2 24.500 21.780 0% 94.500
050170xx9910xx 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2:なし 1 30.000 0% 88.000
080110xxxxx0xx 水疱症   手術・処置等2:なし 1 30.000 28.980 0% 82.000

帯状疱疹や蜂窩織炎の入院治療が多いです。


◆泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病:なし 80 5.188 5.220 0% 59.800
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1:あり 38 3.000 2.440 0% 72.921
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 37 2.595 4.020 0% 59.054
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2:2あり 副傷病:なし 28 8.071 6.590 0% 79.036
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 25 1.760 2.430 0% 53.600

尿路結石治療を中心に、細菌感染、前立腺癌、膀胱癌などの治療入院が多くなっています。


◆循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2:なし 32 3.938 3.070 0% 74.063
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 重症度:他の病院・診療所の病棟からの転院以外 30 18.633 17.330 16.667% 84.000
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1:なし、1,2あり 手術・処置等2:なし 27 6.185 4.180 0% 75.185
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1:なし、1あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 25 8.960 11.370 4% 73.000
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 15.182 16.400 0 0% 85.500

平日の日中は幅広く心筋梗塞や狭心症などの心臓救急を受け入れています。また急性心不全や、慢性心不全増悪なども積極的に診療しています。
心臓カテーテル治療も緊急で対応いたしております。


◆腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 44 17.773 16.400 2.273% 84.818
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎   手術・処置等2:なし 34 5.559 5.550 0% 49.912
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2:なし 28 35.786 20.780 25% 85.321
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 20 15.400 13.660 0% 71.650
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 重症度:他の病院・診療所の病棟からの転院以外 17 28.353 17.330 0% 84.706

当科は腎臓内科専門疾患を担当しつつ並行して幅広い一般内科疾患を担当しているため、頻度の高い一般内科疾患について担当患者数実績が多くなる傾向にあります。


◆血液透析科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 14 17.929 11.490 0% 73.500
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 4 17.750 16.400 0% 87.000
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 4 17.500 7.570 0% 76.500
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:2あり 2 14.000 23.740 50% 72.500
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2:なし 2 3.000 4.510 0% 82.000

維持透析導入・透析シャント造設及び閉塞による拡張術等を行っております。
また、自院他院に問わず維持透析患者様の合併症等の治療も行っております。


◆消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 225 2.320 2.570 0% 69.440
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 99 6.737 8.880 3.03% 78.556
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 20 8.150 7.450 0% 76.050
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 18 7.167 7.600 0% 73.500
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 17 27.235 16.400 11.765% 87.765

内視鏡治療を積極的に行っており、消化管の症例は、例年通りになっています。
胆膵系の検査治療はR5年までと比較して増えています。


◆糖尿病内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)   手術・処置等2:1あり 44 16.614 13.770 2.273% 67.068
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1:あり 27 2.000 2.020 0% 53.037
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 20 25.150 16.400 0% 86.000
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2:なし 19 26.053 20.780 10.526% 88.368
100120xx99xxxx 肥満症 手術なし 17 28.000 13.350 0% 46.824

2型糖尿病の教育入院を積極的に行っています。睡眠時無呼吸症候群の入院精密検査は当科が担当しています。他に行っている医療機関が少ない肥満症減量の目的の入院は、当科の特徴です。


◆総合診療科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 40 21.725 16.400 2.5% 86.425
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2:なし 27 27.556 20.780 11.111% 86.556
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 16 22.125 13.660 0% 89.125
050130xx9900x0 不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 重症度:他の病院・診療所の病棟からの転院以外 14 21.429 17.330 0% 90.571
070320xx99xxxx 筋拘縮・萎縮(その他) 手術なし 13 42.308 25.210 23.077% 81.385

DPC病名での入院は、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの高齢者の急性感染症が大半となっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 1 2 6 6 22 1 第8版
大腸癌 10 7 1 3 16 43 1 第8版、第9版
乳癌 2 3 0 0 1 1 1 第8版
肺癌 0 0 0 0 2 1 1
肝癌 0 2 1 2 6 15 1 第8版、第6版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌:早期癌は内視鏡手術(ESD)あるいは、90.9%が腹腔鏡手術です。
大腸癌:腹腔鏡手術の割合が94.1%です。
乳癌:病変に応じて、乳房温存術または全摘腋窩郭清はセンチネル生検を行い、陽性なら郭清を行っています。
肝癌:高難度手術も積極的に行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 24 8.208 42.917
中等症 139 22.252 82.273
重症 28 19.250 84.464
超重症 7 16.000 87.571
不明 0 0.000 0.000

軽症から中等症の入院が多いです。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 11 40.909 83.455 0%
その他 2 16.000 84.500 50%

近隣の脳卒中診療の病院との連携による転院が多いですが、状況によっては病院で加療や療養調整をします。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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◆外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 67 1.388 11.090 0% 63.418
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.176 1.118 0% 75.029
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 12 1.750 4.917 0% 69.167
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 9 1.111 3.667 0% 54.222
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 9 2.222 11.333 0% 81.667

虫垂切除術は、緊急手術、または希望によっては待機的な手術を行うこともあります。腹腔鏡手術実施率は100%です。


◆整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 94 4.447 33.106 14.894% 82.202
K0462 骨折観血的手術(前腕) 57 2.702 9.018 0% 67.860
K0811 人工骨頭挿入術(股) 52 5.692 31.154 25% 83.654
K0821 人工関節置換術(膝) 39 2.590 28.744 0% 72.462
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 25 2.800 26.120 4% 70.920

骨折観血的手術を主に施行しております。大腿骨近位部骨折をはじめ、四肢の骨折・外傷の患者様が多く、手術・リハビリテーションを行っています。
今後は脊椎手術も増加していく見込みです。


◆眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 208 1.000 1.019 0% 78.543
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 28 1.000 1.000 0% 74.500
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 4 1.000 5.000 0% 65.750
K281 増殖性硝子体網膜症手術 4 1.000 4.250 0% 62.750
K279 硝子体切除術 2 0.500 3.000 0% 70.500

白内障手術は、日帰りもしくは入院(2泊3日)で行っています。
緑内障、硝子体手術は、原則入院で対応しています。


◆耳鼻咽喉科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 1 0.000 6.000 0% 17.000

常勤医一名体制のため、手術は施行しておりません。


◆泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 80 1.038 3.150 0% 59.800
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 25 0.000 0.760 0% 53.600
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 19 2.421 6.895 0% 79.421
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 18 0.167 0.944 0% 60.278
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 17 1.000 5.235 0% 78.529

経尿道的尿路結石除去術(f-TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)といった腎結石尿管結石に対する治療を多く行っています。
また、それに関連した尿管ステント留置術が多くなっています。


◆循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 36 1.583 4.611 0 75.750
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 11 3.545 8.364 9.091 82.273
K597-2 ペースメーカー交換術 10 1.400 6.700 0 86.000
K664 経皮的冠動脈形成術(その他) 7 1.429 3.000 0 69.857
K607-3 四肢の血管拡張術・血栓除去術 7 2.143 7.714 0 78.429

経皮的冠動脈ステント留置術と経皮的冠動脈形成術は緊急と予定患者に実施しています。ペースメーカー移植術と手術は例年通り実施しています。
四肢の血管拡張術・血栓除去術は今年度より力を入れており増加傾向にあります。


◆腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 9 6.778 12.333 0 71.778
K654 内視鏡的消化管止血術 5 9.200 58.200 0 79.200
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 4 9.000 13.500 0 70.000
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 3 2.667 7.333 0 86.667
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 2 29.500 49.000 50 83.000

当科では末期腎不全に対して維持透析を行う際必要となる内シャント造設術を主だって担当していますが、併存疾患としての消化器疾患を内視鏡的に治療する診療を消化器内科と連携して行う場合もあります。


◆血液透析科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 5 3.600 11.400 0 71.600
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 3 1.000 17.333 0 83.667
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 2 1.000 42.000 0 73.000
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 2 50.000 58.000 100 89.000
K607-3 上腕動脈表在化法 1 9.000 20.000 0 82.000

当科が主科として担当する手術のほとんどは、透析療法に必要となるブラッドアクセス関連の手術となります。心機能や表在静脈の状態により内シャント造設・動脈表在化術を選択しており、血栓性のシャント閉塞例については血栓除去術による血流再開を積極的に施しています。


◆消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 215 0.274 1.098 0 69.670
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 51 1.490 7.078 3.922 76.706
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 35 1.629 2.743 0 74.886
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 20 1.000 6.150 0 76.050
K6851 内視鏡的胆道結石除去術(胆道砕石術を伴う) 19 5.211 6.421 0 83.105

内視鏡治療を積極的に行っており、消化管の症例は、例年通りになっています。
胆膵系の検査治療はR5年までと比較して増えています。


◆糖尿病内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 7 3.286 7.143 0 79.429
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 4 10.500 8.000 0 68.500
K0461 骨折観血的手術(大腿) 3 13.333 39.333 0 78.000
K654 内視鏡的消化管止血術 2 7.000 21.000 0 78.500
K2761 網膜光凝固術(通常) 1 2.000 13.000 0 62.000

併存疾患を他診療科と連携して行う場合もあります。


◆総合診療科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 5 1.600 4.800 0 82.600
K681 胆嚢外瘻造設術 3 2.000 10.000 0 64.667
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 3 35.667 10.000 0 79.667
K0461 骨折観血的手術(大腿) 2 5.000 42.500 0 89.000
K0811 人工骨頭挿入術(股) 2 8.000 75.000 0 86.500

救急入院の高齢者のうち、他科との協力の中で一部手術が行われることがあります。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.024%
異なる 11 0.267%
180010 敗血症 同一 6 0.146%
異なる 30 0.729%
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0%
異なる 1 0.024%
180040 手術・処置等の合併症 同一 9 0.219%
異なる 2 0.049%

医療の質を改善すべき指標として、4つの傷病名を示しました。臨床上ゼロにすることは困難ですが、少しでも改善すべきものとして示しました。
入院契機が同一のものも異なるものも、入院中に基礎となる疾患が重症化したものと考えます。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
481 373 77.547%

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,147 803 70.009%

血液培養は偽陽性の可能性も踏まえ、2セット実施が推奨されています。血液培養2セット実施率は血液培養を行う際に2セット以上の検査が実施された割合を示しています。
当院では抗菌薬使用支援チーム(AST)を組織しており、抗菌薬の選択や量だけでなく、必要な検査の実施についても検討しています。令和6年度は一時的なボトル供給不足の影響で2セット実施率が全体として低下しましたが直近は98%であり、一般的に理想とされている80~90%の指標を上回っています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
461 407 88.286%

感染症診療において、原因となる微生物を特定して療することは大変重要です。
特に広域スペクトル抗菌薬を投与する際は、耐性菌産生を予防するためにも慎重な対応が必要です。当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は88.286%となっています。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
57,385 191 3.328%

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
57,385 3 0.052%

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
673 673 100%

手術部位から細菌が侵入し、感染がおこる可能性があります。これを防ぐために、予防的抗菌薬を手術の直前に投与します。手術開始前一時間以内に投与すると効果が高いとされており、手術部位感染のリスクを減らすことができます。当院の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は100%でした。今後も適正な投与を徹底し、感染予防に取り組みます。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
54,758 31 0.057%

昨年よりも新規発生率は減少しました。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2,923 189 6.466%

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
57,385 358 0.624%

入院している患者様の安全を守るためにやむを得ず身体に拘束具(ベルトやミトン、抑制着など)をつけ一時的に動かしにくくする場合があります。これを身体抑制といいます。
患者様の尊厳保持・自立支援の観点から安易に身体拘束・身体抑制をすることは慎むべきとものとされています。当院では身体拘束最小化に向け、身体拘束最小化チームが週2回のラウンドを実施しています。拘束以外の代替案を検討したり、委員会やカンファレンスの際に情報共有をするなど、最小化に向けて取り組んでおります。
また認定看護師が各病棟の身体拘束の状況を週に2〜3回確認し、専門的な観点から拘束具を外せる患者を確認・評価し、外すように呼びかけています。これらの取り組みを行った結果、当院の身体拘束率は減少傾向にあります。

更新履歴 2025/9/30
令和6年度病院指標を公開いたしました。