病院長挨拶

私は、前院長の池 秀之の後任として病院長に就任しました國崎 主税です。横浜市立大学において40年間 消化器外科医として従事してまいりました。当院は昭和303月に船員保険横浜病院として設立され、平成264月には 独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)横浜保土ケ谷中央病院として、新たな出発をしました。船員保険病院設立時から数えて私が第8代目の病院長となります。JCHOは、全国に57病院、26介護老人保健施設、5看護専門学校、13地域包括支援センターを有し、5事業(救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療)、5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)、リハビリテーションを中心に、求められる地域医療及び介護を提供することを目的としております。

その理念は、地域住民、行政、関係機構との連携を計り、地域医療の改革を進め、安心して暮らしていける地域づくりに貢献する事にあります。本邦における医療に大きく貢献しているものと考えます。

現在、地域医療を取り巻く環境には様々な問題があります。少子高齢化を見据えて策定された「地域医療構想」では、地域の医療需要を考慮して医療機関の院内病棟を機能別に分け、役割分担と連携を推進するという構想が謳われましたが、お互いの利害関係から遅遅として進みません。また、本年からいよいよ開始される「医師の働き方改革」では、時間という言葉のみに囚われ、医療の質についての議論がなされていないように思います。

私は、これまで安全かつ良質な最新の医療を提供する事を目指して様々な取り組みを行ってきました。中でも、益々進むであろう患者さんの高齢化も非常に重要な課題であり、適切な治療はどうあるべきかなども検討してきました。大病院であるから高い水準の医療を提供できるという事ではありません。地域に根差した病院でも、安全かつ良質な医療を提供する事が可能です。これが、まさにJCHOが目指す使命と合致すると考えております。様々な問題に正面から取り組み、解決策を模索しながら、患者さんが求められる医療の提供とその人材育成に粉骨砕身の覚悟で邁進してまいります。

ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

令和641
病院長 國崎 主税